森を散歩していたら

今になってジャニーズにはまるとは思っていなかった

舞祭組のこと

 私は昔から食べ物の好き嫌いが多かった。見た目でダメだと判断してしまうと体が受け付けなかったのだ。親に食べてみなさいと言われ、頑張って口へ運ぶのだが少しでも舌に触れた瞬間にもうダメだとなることが殆どだった。

 いかの塩辛は食べられないけれど、いかの天ぷらは好き。ナスの漬物は食べられないけれど、漬物以外の調理方法だったら好き。自分でも変だとは思いつつ、やっぱりいかの塩辛も、ナスの漬物も口に運ぼうとはしなかった。調理方法の違いでこんなにも好き嫌いが分かれる。素材は好きなのに。

 9/20、東京ドームで舞祭組のアルバムが発表された。
 私は舞祭組アルバムが決定したことを知り、歓喜した。純粋に舞祭組の活動が好きだから。スーツを乱して、髪を乱して踊る姿、息を上げながらも必死に歌う彼らの姿に胸をうたれた。賛否両論が多かった某歌番組に関しても基本的にありがたく思っていた。前説の場をくれて、どんな形であれ必ずパフォーマンスの場をくれて成長のチャンスを与え続けていてくれていたから。そのチャンスさえ与えられずに芸能界を去っていく人がたくさんいるんだろうと思っていたから。
 元々舞祭組という活動に納得出来ていなかった人もたくさんいるだろう。別にそれが悪いとも全く思っていない。だって素敵だと思っているから応援しているのに、その人がグループから派生してできたグループに入ったときいきなりパフォーマンスや容姿について言われたりするのだ。耐え難い気持ちもとても分かる。

 本人達は好きなのに、とたまに見かける。きっとその人にとって舞祭組という調理法が苦手だったのだろう。私にとってのイカの塩辛だったり、ナスの漬物だったのだ。世の中その調理法が好きな人もいるし、苦手な人もいる。

 今回舞祭組アルバム発売決定にあたり「キスマイのような曲も」というワードが中居さんの口から語られた。
 舞祭組が出来たとき、世間の注目を浴びただろう。そのときキスマイファンではなかった自分もニュースで見かけて「ジャニーズなのにねえ…こういう売り方もするんだ最近は」と思った記憶がある。そのときファンではなかった人間の記憶にも薄らあるのだから注目という点で舞祭組は最初の目的を果たしたように思う。あれから舞祭組の活動は今年の12月13日で2年を迎える。舞祭組としてキスマイのような曲を歌う日がやってきた。なんだか勝手に中居さんの手を離れるのはここなのかもしれないと思っている。以前、中居さんが「SMAPには順番が回ってきた。キスマイもひとりひとり順番が回ってくるんだろうって見てたんだけどこなくて。」というようなニュアンスで舞祭組について語っている文章を読んだ。中居さんは4人に誰が前でもない、一列の場所を与えた。ジャニーズっぽくないというコンセプトを背負って必死に歌って踊って戦ってきた4人はキラキラしている。

 ずっとジャニーズっぽくない、キスマイっぽくないことをやってきた舞祭組がキスマイみたいな曲を歌うというところに戻る。多分その光景をいちばんみたかった人は中居さんだったんじゃないかなあ、と思ったりして。
 
 舞祭組という調理法が苦手だった人も、聴きやすくなるのではないかとワクワクしている。

 


 ここまで約1年前に書いた文章。
 今回、SMAPの騒動を受けてあげてみようかなあと思った。1年前に書いておきながらずっと下書きに残しておいたのはなんだか勇気が無かったから。でももう1周回っていいかなあって思い出したので。

 多分、というかほぼ100%舞祭組の新しい活動は見られないんだと思っている。アルバムも出ることはないんだろう。もう憶測でしかないけれどアルバムは舞祭組から中居さんに作ってくださいと何度もお願いしていたように記憶している。中居さんはそれに対しもうない!もうない!と言っていたし、それにはこれから起きる大きなことを考えていたから拒否していたんじゃないかと。それでも結果、アルバムを作ると言ってくれた。もう愛情しかない、愛情でしかない。

 中居さん、舞祭組でソロは作らないと言っていた。きっとソロはキスマイでやってほしいと思っていたから。7人同じ、横一列に並んでほしいと思っていたから。ちゃんと並んでキスマイでソロできた。きっと事務所云々の関係でハッキリ発言は出来ないからもう舞祭組存続か、舞祭組は活動中止かもうやむやになってしまうんだろうけど中居さんは満足なんじゃないかと思う。作ると言ったアルバムが中途半端になっている件はモヤモヤするだろうけれど。

 舞祭組4人は舞祭組の活動で得たものをこれからに活かしてくれればいいし、キスマイとしてもグループ、個々の在り方を学んだだろうからそれを胸に活動していってほしい。

 大袈裟だけど人生かかっていた試験の二日前にMステで舞祭組がやっちゃった!!を披露した。もうそのころ趣味は控え、時間が許す限り学校、図書館に入り浸って人生で1番勉強してた時期なんだけど、もうこれ落ちたらまた1年後まで試験ない、あとがないって自分を追い詰めていた時期に息抜きでそこだけみて。舞祭組に助けられた。人間だもんな、ヘマするときはするよなって。でもやっちゃった、またヘマしちゃったって歌う4人は全力で。全力でヘマしてダメならいいかなって。良い意味で肩の力が抜けた。

 舞祭組が大好きで、舞祭組から助けてもらった私からしたら舞祭組の活動が無くなるのは寂しいんだけど、中居さんはお前らは後ろの4人じゃないよ、7人で並んで活動できたらいいよなってところに戻したかったと思ってるから


複雑!!!!!!!!!!複雑!!!!!!!!!!

 この件に関しては感情がうまく纏まる人そういないんじゃないかと思う。この際だからそっとあげてみました。

 舞祭組はこんな溢れんばかりの愛情を大好きな先輩から受けて幸せだ。