森を散歩していたら

今になってジャニーズにはまるとは思っていなかった

ロックってなんだろう

 私はロックと言われる音楽が好きだ。高校生になるあたりからCMで出会ったバンドに惹かれて様々なバンドに触れるようになった。私はこのテーマを書こうと思ってロックについて考えてみたがいまいちロックが何かわかっていなかったことに気が付いた。ギター、ベース、ドラムを基本としバンドが組まれ曲が作られているならロックだろうと。私はロックってなんなんだろうと思い、検索し、調べてみた。

ロック
もともとは性行為という意味合いが含まれる。ポピュラー音楽の一部。若者が歌っているものは全部ロックだという広い定義もある。ソウルやR&Bを除いたもの。

というものが一般的であるようだった。しっくりくるようでしっくりこない。

 先日、舞祭組が3rdシングル「やっちゃった!!」を発売した。やっちゃった!!の発売にあたりメンバーがどんな楽曲かと問われればロックです!と答えていた。私も初めて聴いたときロックだ!と思った。でもなぜロックだ!と感じたのか。平成舞祭組男で演じたサラリーマンの姿に重ねたからだと思う。社会の理不尽さに立ち向かう彼らがやっちゃった!!を歌うことがロックだと感じたのだと思う。

 ロックってなんだろうと調べたときロックスターたちの名言がたくさんでてきた。大槻ケンヂさんはコンプレックスを舞台にあげれば、それはロックになると言う。ピート・タウンゼントさんはロックは苦悩したまま躍らせるものだと言う。人間ってどんなに完璧な人に思えてもその人からしたら自分のコンプレックスなんて山ほどあると思う。私が舞祭組をみていてかっこいいと思っていても本人たちにはきっとコンプレックスがある。舞祭組の場合、それをバラエティーでいじられることが多い。バラエティーという舞台上でコンプレックスを武器として戦わなければならない。コンプレックスをいじられて良い気持ちになる人なんていない。でもバラエティーではそれをオイシイと思わなければやっていけない。現役アイドルがいじられることを受け入れ、舞台で戦っている。勝手な妄想で悪いけれども舞祭組が結成された当初は特に苦悩していたのではないだろうか。ひたすら悩んで、ひたすら戦って、ひたすら歌って、ひたすら踊って舞台に立ち続けていると考えたら最高にロックだ。

 今回ロックについて考えたのは昨日私をロック好きにさせてくれたバンドのフリーライブに行ってきたからだった。「一応メジャーデビューしたのにCDが売れない。新曲も出せない。」そうMCで話した。苦悩がひしひしと伝わった。悩みながらもこうしてライブして必死に自分たちの音楽を届けてくれているんだと実感し今まで行ったどのライブより感動した。
 
 今回この記事を書いてみてロックとアイドルはかけ離れているようで案外近い位置にあったんじゃないかなと思った。今アイドルが好きになったのはそのバンドがいたからだな。そのバンドに感謝。

 今回ロックスターの言葉を借りて考えてみたけれどこれからもきっと世界のロックという定義は曖昧なままだと思う。私個人的にはむしろ曖昧でいてほしい。苦悩する余地もなくなったらきっと楽しくない。

 ロックを聴き始めた頃いろんなバンドの曲を車で流しては親に「これの何がいいの?」「なに言ってるか分からない」「ただ叫んでるだけじゃん」とよく言われた。てぃれけつを親族で集まってるときに歌番組でパフォーマンスしていた舞祭組をみて「なんだこれ」と言われた。鼻で笑われた。ロックを聴いていたときと反応が似ている。そんな親や親族にローリングストーンズの言葉を借りて話すなら「たかがロックンロールというけれど俺はそいつが大好きなんだ」かな!